黒猫のうたた寝

2011年7月19日お昼過ぎ・・・原田芳雄さんの訃報
Twitterのつぶやきでびっくりした。
信じられないニュースに、嘘じゃないかとネット検索
でも、それは本当に起こったことだった。
ワイドショーで観た試写会での姿に、不安を感じた
のは否めない。
でも、本当になって欲しくなかった。
まだまだ元気な頃の原田芳雄さんの主演映画は
公開されたばかり・・・
そんなことも忘れて笑ってきました。
『大鹿村騒動記』
演目の六千両後日之文章　重忠館の段は大鹿村
にのみに伝わる演目だそうです。
大鹿村の公式サイトによれば5月と10月に大磧
神社舞台で公演されているようです。

時は、秋の公演の5日前、主役の景清を演じる予定
の善の元に、18年前に失踪した妻の貴子と幼馴染の
治が戻ってきた。
貴子は認知症になり、治のことを善と誤認識しており
もう一緒には暮らせないので引き取って欲しいと。
とはいえ、そんな都合のいい話、しかも公演に関して
も色々揉めてる最中で、頭を抱えるしかない善。
無下に貴子と治を放り出すこともできず、、、
果たしてこの話の顛末は？

どうせ返すのなら、ちゃんと記憶のある彼女を
返してくれ・・・正論(笑)
でも記憶を少しづつ失くしていく彼女の認識して
いる愛する男の名前は善だから、一緒にいるのは
辛いという・・・それもわからなくはない。
岸部一徳と原田芳雄の掛け合いの間が絶妙。
大楠道代の演じる貴子の記憶のある時とない時の
両極の演技の緩急がお見事。
しかも、すごくかわいい雰囲気醸し出すのが凄い。
脇を固める俳優陣の作る空気も自然体。
のどかな村での一大イベント。
そして併せて思う・・・三國さんは、まだまだ頑張って
くださいね。。。
楽しく笑って観終えるものの、やっぱりエンドロールは
反則。。。
忌野清志郎の「太陽の当たる場所」と出演者のショット
最後に見せていただいた元気な姿。
7月22日12時・・・青山の斎場に伺うことはできませんが
素敵な作品を残してくれた彼に対してご冥福を祈りたい
と思います。
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