黒猫のうたた寝

  

ついに東京オリンピックにカラーテレビですよ(笑)
そして1964年（昭和39年）が舞台になってるので、
新幹線も登場しての『ALWAYS三丁目の夕日』
子供は成長し、いずれは巣立っていくんだよね～
っというのがベースになってるのかな。
一平くんは巣立たないけど(笑)
巣立つのは、六子と淳之介。
子供は親の背中を見て育っていくのね～っと
そして、親は子供のためを思って、敢えて厳しく
接していくものなのよね。
親のありがたみって、いなくなって初めてわかる。
そんな気持ちを味わったことがあると、やっぱり
龍之介の父親のほんとの想いを知ったときの
龍之介のやるせない想いに涙腺ゆるむなぁ。
幸せって、ほんとはすぐそばにあるんだよねっと
思い出させてくれるALWAYS。
でも、3Dにはしなくてもいいと思うんだけどね＾＾；
うたた寝指数は0
評価は◎
誕生日の記念鑑賞でしたが、今頃レビューアップ。
今月、観すぎてる？＾＾；；；  

幼い子供を交通事故で失った夫婦。
この先どう生きていくかで、すれ違う気持ち。
次に進もうにも、夫婦の想いが同じ方向に向かわ
なければ、一緒に生きていくのは難しい。
妻には夫の気持ちがわからないし、夫は妻の想いが
理解できない。
そうして結局破綻してしまう夫婦もいる。
一旦は離れかけながら、回り道をしながら二人で
もう一度歩み始めようとするある夫婦ベッカとハウイー
の物語を淡々と描いています。
そして一方で、加害者となってしまった高校生。
普通なら、憎しみを向ける相手にベッカは偶然
出会ってしまう。
冷静ではいられないはずなのに、なぜかこの少年と
過ごすことで心が落ち着いてくる。

不思議な関係ですよね、加害者と被害者家族。
飼い犬を追って飛び出した子供をよけきれず
運の悪いことに子供は命を落とす。
不運としかいえない事故・・・
少年が想いを描く多重世界では、幸せなもう一人
の自分がいるんだと・・・
神様も何も信じていないベッカにとっては、多重
世界という概念のほうが受け入れやすかった
のでしょうね。
少年に、自分の息子のこの世界では為しえなかった
未来を重ね、やっと素直に泣けたベッカ。
素直になれば・・・世界は回るものなのですね。
うたた寝指数は30分
ベンチで少年と語り合う頃には、目が覚めてきたの
ですが、前半はかなり細切れだったりして。
評価は〇


  

面白そうだと思ったのに、力尽きたのは睡眠不足かなぁ。
チャン・イーモウ監督だと思い出したのは観終わってから。
そういえば、相変わらず印象的な色でキャストを色分け
していたなぁ～～っと
赤塚真人と風間杜生を足して割ったような顔の麺屋の
従業員リーはピンク
小池栄子と山村紅葉を足して割ったような顔の麺屋の
妻はグリーン
前川清みたいな警察官のチャンは黒
冒頭の銃の購入シーンでおぉ～～っと思った後、勝手に
暗転しちゃって、気が付くとリーが死体を密かに埋めよう
としてるシーンに。んーーっと、このおっちゃん誰？
そう思いつつ、同じように死体処理で荒野に登場する
黒装束のチャンと、微妙にすれ違い遭遇しないっていう
シチュエーション・・・
月の出た荒野の遠景に、行ったり来たりの二人の男。
あ、あれ？これって面白いのかも？
実はこの時点で、黒装束のチャンの正体把握できてなく
恰好から、殺し屋と推測(笑)
ある意味、間違ってはいないんだけど完全に点で把握
しての鑑賞になってる。
一応リーと麺屋の妻は不倫関係は観る前から認識してて
まぁ、とりあえず、この二人狙っているらしいのね。
そしてクライマックス・・・もう、生き残るのは誰だ♪って状況
ストップモーション使ったアクションシーンはあくまでも
美しく、前川清のチャンは、しぶとくターゲットを
追い詰める。
おぉ、なかなか面白いじゃんっと思ってたら
・・・終わりました。(爆)
やっちまった、うたた寝指数は60分
評価はクライマックスで◎
DVDになったら、ちゃんと観ようと反省した上映後、、、
  

原作ありきの作品ですが、原作は未読です。
だから、まったく真っ白な状態で鑑賞。
でも、監督は園子温ということで、どんな料理になって
いるのやらと。

2011年3月11日の震災の後の物語。
彼は母が営む川辺のボート小屋で暮らしている。
父は家を出て、お金が無くなると時々その為だけに
顔を出す。
母はボート小屋に男を連れ込む。
そして母は置手紙にがんばれと書き残し男と駆落ち。
お金を無心に来る父は、来るたびに早く死んでくれよ
っと息子に優しく言う。
なんで、普通にならないんだ…ボクの人生！
贅沢なことなんて何も言っていないのに･･･
いろいろな想いがくすぶって、虚勢を張って、そして
衝動的に父を・・・殺した。。。

彼女は彼に密かに憧れていた。
彼の言葉は、彼女にとって救いだった。
”普通の生活”それは彼女自身にとっても見果てぬ夢
折れそうになる心の支えが、彼の生きている姿勢だった。
ずっと、彼を見つめ、やっと彼に近づくことができ
そして彼の分岐点に立ち会ってしまう。
あれは、もう一人の自分の姿。
だから…

ままならない世の中で、少年と少女は出逢い、そして
自分たちの普通を取り戻す為に、駆け出していくラスト。
園子温監督作品に馴染みのある出演者が脇を固め、
エロとグロの要素は控えめに。
彼に関わった大人たちは、起きてしまった現実から未来を
見出すには、もう疲弊してしまい力を出すことを諦めて
いるようなところがある。
でも、未来を拓くであろう若者の道は守らなければと
何もできないながらも思っている。
3月11日、普通だった世界が、普通でなくなってしまった。
でも、どんなに時間がかかっても、当たり前の普通の未来
は取り戻せるはず。
茶沢さんのテンションは、冒頭では違和感がありますが
彼女の現実がわかる間に、納得させられる感があります。
それにしても、二階堂ふみ・・・宮崎あおい思い出すなぁ～
でも、結構バスト大き目だよね。
このあたりは監督の女優選ぶ基準？
（神楽坂恵もそうだし）
うたた寝指数は0
評価は◎  

『サマー・ウォーズ』にちょっとテイストが似ている気が
したのは、舞台が仮想世界の共通点からかな。
「.hack（ドットハック）」プロジェクト自体は知らなかった
けど、真っ白な状態でも、結構楽しめるアニメになって
います。
舞台はちょっと近未来の福岡。

THE WORLDというネットワークゲームが世界的に流行
している中、いまだに未体験のそら。
祖父がそういうものを嫌っているせいもあったのだけど。
実は、祖父もTHE WORLDにはまっていることを知り
ようやくTHE WORLDを始めてみたそらは、カイトという
キャラクターになり段々その世界にはまっていく。
リアルな世界の友人たちが、仮想世界でも仲間になり
共に時間を共有する。
そんなTHE WORLDに異変が・・・
THE WORLDを楽しむプレイヤーが意識不明となる事象
が頻発し始め、そらをゲームに誘った田中もその犠牲者
になってしまった。
そして、THE WORLDを救うキーは、そらのキャラ・カイト
に密かに託されていた。
そらはTHE WORLDを、意識不明の人々を救うことが
できるのか？

そらと幼馴染の岡野くんと田中くんの3人の関係観てると
なんとなく『時をかける少女（アニメ）』が連想されちゃう。
そして仮想世界THE WORLDにパグが生じ世界が浸食
されていくという状況が『サマー・ウォーズ』に近い感覚。
そしてTHE WORLDで繋がった仲間が助けてくれるのも。
違うのは、キャラがめちゃカッコいいこと？(笑)
それにしても変な外人が日本語覚えたら関西弁って＾＾；
まぁ、よくありがちな設定だなぁ～
そして、ヒロインの恋の思い込み違い(笑)
まぁ、リアルと仮想世界ではキャラ違ったりするのよね～
（話すと実は結構重なるもんなんだけどね・・・オンとオフ）
うたた寝指数は0
評価は○
  

ロボットの中には実は人間が入っていたのよね（笑）
実用化されるまでは、それって実はありえそうな感じです
よね。

弱小家電メーカーの社長の一声でロボット開発に携わる
ことになった3人の社員。
ところが、どうにかできたロボットを展示会を目前にして
壊してしまって、さぁ、大変！！！
苦肉の策として、3人が思いついたのは・・・
ロボット着ぐるみ大作戦！ハリボテのロボットの中に人に
入ってもらって急場をしのぎましょう。
そして白羽の矢が立ったのは・・・
なんと、一人のおじーちゃん。
なんとか、その場は収まったものの、そのロボットが一躍
有名になってしまったから、3人は困ってしまう立場に。
いつまで世間をだましとおすことができるのか？
このままでいいわけがない、3人とおじーちゃんの
未来は？

離れて住む娘一家に素直になれない一人暮らしの
おじーちゃん
久しぶりに、人の役に立つ仕事（ロボジーだけど）をした
ことで残りの人生に張り合いをみつけ、ちょっと素直に
なったりして。
そんなおじーちゃんをミッキー・カーチスが芸名を改名して
演じています。
改名した名前は五十嵐信次郎・・・
うん、、、誰かと思った＾＾；
このおじーちゃんがとっても魅力的。
でも、結構自分の父親を思い出したりもしちゃうんです
よね～(笑)
頑固なところや、ちょっと調子にのっちゃうとこも
似てるかも。
こういうおじーちゃんキャラを身近に感じる人も
多いかもね。
おじーちゃんの粋な計らいに思わず拍手して、
二度あることは三度あるラストに、おおいに爆笑し、
エンディングのテーマ聞きながら、もしかしたら？
っと思ったら案の定歌っているのは
”五十嵐信次郎とシルバー人材センター”
ってツボにはまった♪
矢口監督、とっても楽しい映画でしたよ～～～
うたた寝指数は0
評価は◎

  

ほんとにゴールデンレトリバーのようなグンちゃん♪
『きみはペット』観てきました。
ありえなさそうなシチュエーションというか、まんま原作は
漫画なんですけどね。
日本では松潤と小雪でドラマ化されていたそうな。
観てないので、ちょっと観たくなりました(笑)

バリバリのキャリアガール、しかもモデル並みの身長の美人・・・
なんだけど、最近ちょっと運気が沈みがち。
そんなとき、弟のつてで年下の青年と同居する羽目に。
ダンサーだという彼は、現在宿無し緊急事態。
ペットのモモとして同居を始めることになった二人。
この変てこな同居の行く末は？

いろいろ突っ込みたくなるシチュエーションですが(笑)
まぁ、韓国のラブコメだから、多少の変なところは棚に上げ
結構純情な彼と彼女に胸がきゅんっとなってしまったりして。
しかも、ほんっとグンちゃん、犬系のしぐさが似合うったら。
モモがゴールデンレトリバーの設定で、その長髪具合が
ぴったりだったりして(爆)
ただ、キム・ハヌルはとっても綺麗なんだけど、脚も見事な
脚線美で、ミニはとっても似合うんだけど・・・
日本人の感覚で、キャリアにミニは＾＾；合わないと思うのよね。
そこんとこ、どーなのよって気になっちゃう。
うたた寝指数は0
評価は◎
まぁ、結婚は家と家の結びつき・・・姉が4人というのは・・・
条件的にはどうなんでしょうね～～っというオチもある。(爆)  

自衛官の恋愛を描いた短編集2冊。
『クジラの彼』は自衛隊3部作を読んでから読むと
サイドストーリーになっているので、別の意味で
楽しめます♪
冬原さんってそーいうキャラだったのね♪
有川浩とのおつきあいは『海の底』からで、そのあと
自衛隊3部作読んで『図書館戦争』読んでと、ちょっと
凝り始めています。
それにしてもね、このコミックス読んでる感覚でしかも
ラブコメ、結構純情（笑）
ストレートにびしばしツボはまっちゃってノックアウト
ですよ。
本って、自分のツボにはまる書き方、文体と出会うと
はまるもんですね～
まぁ、それは映画のほうも同じようなものか。
『ラブコメ今昔』はタイトルの『ラブコメ今昔』と『ダンディ・
ライオン』が結構ツボ。
今も、昔も同じだよね、いろいろと（笑）

表の顔じゃなくて、そこに隠された素顔を感じてくれる
相手を見つけることができるのは、なんて幸せっと
きゅん死にしてください（笑）
短編集だから読みやすさも格別♪
  

『ジーン・ワルツ』は最近映画にもなってますが
これは、その舞台での別の視点からの物語。
NHKでテレビドラマ化されてましたね。
ってことで、どうもヒロインの映像は松坂慶子で
補完されています（笑）
曾根崎理恵の代理母となった実母みどり
代理母になることを娘から求められ、了解して
みたものの、娘の態度が腑に落ちず思い悩む。
妊娠期間中、彼女はいろいろな人と出会い
子供を産むということの意味を再び考え始める。
でも結論は、とてもシンプル・・・
子供が幸せになれる道は何？ということ。
どうも、賢くなるほど物事をシンプルに考えられ
なくなるような気もします。
とりあえず、みどりさんが作る食事メニューが
なんとなくほっこりします（笑）
表の『ジーン・ワルツ』はミステリー。
裏の『マドンナ・ヴェルデ』は母ということを考える
物語。
表と裏は、合わせて読むと面白いです。
まずは『ジーン・ワルツ』からね♪  

大阪を舞台にした『プリンセス・トヨトミ』の次は琵琶湖が
舞台のしゅららぼん♪
それにしても、”ホルモー”だの”しゅららぼん”だのと、
この作者またまた面白い世界を作ってくれました。

琵琶湖の湖畔の石走にはお城がある。
そしてそこには絶対権力を持つ日出家があった。
湖西に住む涼介は、高校入学とともに、日出一族の一員
としてそのお城の居候になることに。
実は、彼には生まれながらに特殊な能力があり、日出家
の隆盛は一族の一部が手にしていたその能力があった
からこそ。
彼らは琵琶湖に選ばれた湖の民だったのだ。
本家の同級生になる淡十郎と通い始めた高校で、涼介は
一人の少年と出会う。
彼は日出家のライバル一族の出身の棗広海。
最悪の出会いをした二人は、この後とんでもないことが
起こることをまだ知らない。

テイストとしては、ホルモーにキャラ設定が似ている気も
します。
ってことで超能力を絡めた青春モノという分類になるの
かな。
一族のこと、能力のこと、望んでない力だから、深く知る
気もなかった涼介と、棗一族の最後の能力者になって
しまった広海では、根本的に芯の部分が違うので(笑)
当然人間ができているほうがモテるわけで、しかもイケメン
設定。
それにひきかえ、日出家のメンバーは強烈なキャラが
勢ぞろい。
淡十郎と、その姉清子・・・ビジュアルが具体的に浮かんで
しまいます(爆)
涼介は一応主人公だけど、この強烈なキャラの前に
ほんとに普通の平凡な高校生
（って一応能力もっているんですけどね）
まぁ、ちょっと因果応報なこともあるけど、誰かを助ける為
には誰かが犠牲を負うことになるわけで、運命の流れは
リセットして、ある小さな点がなかったことになったと
しても、大きな流れは微調整されて、元どおりになるもの
なのよね。
そして、それが・・・今回のきゅんとしたエンディング。
基本的に、やっぱりこの万城目ワールドの風呂敷の
広げ方は好きなんだなっと思った次第。  

優雅な平安絵巻の世界は時間がゆったりしている
のは当たり前。
今までにも源氏物語テーマにした作品って結構
作られていますけど、今回はアプローチの仕方と
しては成功してると思います。
導入で藤原道長と紫式部との関係と、源氏物語が
生まれるきっかけは、これなのよ！っていう始まり
は予想通りの展開ながら（笑）
東山くんと中谷美紀の、まぁなんと美しい濡れ場の
描き方。
あの衣擦れの音ともろ肌見せないのが雅やかで。
結局、自分の想いを物語に込めて光源氏という道長の
分身を創り出した紫式部。
でもその物語が現実世界と交錯する。
六条御息所は、式部の情念の深さが生み出したリアル
田中麗奈がねーーー結構見事に演じてます。
怖い生霊（笑）
まあ、中谷美紀演じる紫式部の微笑みも、ちょっと
不気味な怖さひそませてますけどね。
後は、真木ようこの桐壺と藤壺にはびっくりします。
どうもSPの印象が強かったので、このたおやかさと
やわらかい微笑みとはかなげな雰囲気にやられます。
生田斗真くんも頑張っているのは確か（笑）
友達曰く、斗真くん肌がすっごく綺麗になったって。
それにしても、まさか安倍清明まで登場するとはね。
でも衣擦れの音と雅楽の調べばBGMってかなり眠気
感じます＾＾；
そしてなぜか、源氏物語の映画は以前もそうでしたが
記憶が適当に飛ぶんです（爆）
ひとつのエピソードにかなりの時間費やして丁寧に
描いているので、まぁちょっと端折ってもと思って
しまったようです。（ぉぃ）
うたた寝指数は30分
評価は○
紫をテーマにした衣装はとても素敵なんです。
衣装鑑賞もこの映画の楽しみ方のひとつでしたね。
  

山本五十六という人物に関して、うーーんこの時代の
歴史に関しては、いまいち弱いのです。
大体日本史の勉強って古代～江戸時代までは結構丁寧に
教わった気がしますが明治大正昭和になると、年度の
終わりでついつい駆け抜け気味だったりしてたし。
身近な時代過ぎて先生も熱が入らなかったのか、自分
自身も今ひとつ覚える気がなかったのか＾＾；
ってことで名前の記憶はあっても、どんな人物だったの
かは、実はさっぱりわからなくての鑑賞です。

聯合艦隊司令長官に着任する前から始まり、真珠湾攻撃と
ミッドウェー海戦の総指揮の後、ソロモン戦線で米軍の攻撃
によって戦死するまでを描いています。
山本五十六という人物に焦点をあて、彼を取材した新聞記者
の青年真藤が彼を通して、この時の戦争についての五十六
の視点と、彼の想いがどこにあったかを感じることが
できます。
はぁぁぁぁぁ、こういう上司って素敵です。
役所さんが演じた山本五十六という人物はとっても魅力的に
描かれています。
たまたま、以前玉木くんが演じた『真夏のオリオン』の潜水艦
の艦長の倉本も、こういう上司っていいなぁっと思わせてくれ
ましたけど。
本当は、日本は戦争を仕掛けてはいけなかった。
でも、時代の流れで、結局こうならざるを得なかった。
世界を見据えて、講和をすべきだと訴えていた人物が、結局
戦争のきっかけになる、真珠湾攻撃の総指揮をとって
しまった。
そして、結局、連係不足や、指示を受けながらも実施
しなかったのが原因での、皮肉な敗戦結果。
その隠匿により一喜一憂、踊らされた国民がいた。
マスコミの世論の煽り方が、偏った視点からのものだった。
そんな戦時の異常な状況を淡々と見せてくれました。
きっと別の視点から観た山本五十六像もあるのでしょうが
この作品の五十六さんが、とても魅力的で、この作品も
意外にも面白かったことは間違いありません。
うたた寝指数は戦争ものなのに0
評価は◎
鑑賞平均年齢は、やっぱり高めでしたけど（笑）  

指令の3本目は、新宿武蔵野館からK'sシネマに移動しての
鑑賞です。
ここでようやく昼休憩（笑）
上映前に大戸屋でランチお腹いっぱい食べちゃいました。
寝る可能性は限りなく上昇中の鑑賞です（爆）

軍事政権下のアルゼンチン。サンタ・フェに住む少年と
その家族の物語です。

アンドレスは8歳のやんちゃ盛りの男の子。
綺麗なママと、少し歳の離れたしっかり者の兄と楽しく
暮らしている。
パパは、3人とは離れて暮らしていて、時々お金を貰いに
会いに行くけど、怒りんぼなのでちょっと苦手。
でも突然ママが事故で亡くなった。
アンドレスはオルガおばあちゃんの家で暮らすことになる。
でも、大人たちはちょっと変。
だってママの持ち物をボクに内緒で燃やしちゃうんだ。
それって何か間違ってると思う。
ママは優しくて綺麗で歌がうまくてボクの一番だったのに。
大人は何も教えてくれないから、ボクは気づかれないように
こっそり大人を観察するんだ。

アンドレスのつぶらな瞳がまっすぐ射抜くような視線を
スクリーンの中から投げかけてきます。
大人たちは実はアンドレスを守る為に何も話せないと
いうことなのですが、幼い子供にそれがわかるはずもなく
母を、ないものにしている大人たち皆が正しくないと。
そして正しいことをしていない大人の言うことなんか
聞くもんかという結論を出してしまうのです。
でも、この時代のこの国では、ないことにすることで、
目をつぶってしまうことで、生き延びられている状況も
あったということまでは理解できないのは、大人が内緒に
していたから、、、
これって自業自得とか因果応報の方程式になってしまうえ
しょうか。
そして、あのラストシーン、、、
ビー玉の音が、アンドレスの強い視線が、そして最後まで
観ているだけのあの精神状態がホラーです。
映像が凄くクリアでカラーもコントラストが効いてはっきり
した感じ。
この日観た3本の中ではデジタルハイビジョン的です。
でも少年の目線での少年の日常を春夏秋冬そして春みたいな
描き方で、うたた寝指数は30分
（お腹いっぱいのせいもあると思うけどね）
評価は◎
それでも、彼の瞳の印象は強烈で、2012年の猫的新人賞は
アンドレスを演じたコンラッド・バレンスエラくんが有力
になりました（笑）  

銀座から新宿武蔵館に駆け込み、宿題の2本目は
『サラの鍵』でした。

1942年パリ。ユダヤ人一斉検挙ヴェロドローム・
ディヴェール大量検挙事件(ヴェル・ディヴ事件)。
ナチス占領下のフランスでユダヤ人約1万3000人が
味方であるはずのフランス警察に検挙されドイツの
強制収容所に送られたという事件。
瞳が印象的なサラ。
ただ弟を守りたかっただけなのに、、、
鍵のかかる押し入れに隠れていれば大丈夫。
すぐ迎えに来るからね。
まさか、弟の元に戻るのにこんなに時間がかかる
なんて思ってもみなかった、あの時。

時は現代のパリ。
女性ジャーナリストのジュリアは、ヴェル・ディヴ
事件を仕事で調べることになる。
偶然みつけたユダヤ人のサラという少女。
彼女が住んでいたのは、夫の祖父母から譲り受けた
アパートメントだったという事実は彼女に衝撃を与える。
あの悲劇的な事件に、自分の身内が関わっていたかもと
いう可能性・・・ユダヤ人から不正に取り上げた家かも
しれないということ。
そんなときに発覚した45歳の彼女の妊娠に中絶を迫る夫。
十分幸せだから、もう子供は欲しくないと。

ふたつの物語が交互に描かれ、ジュリアはサラの消息を
突きとめていきます。
サラの過酷な運命とその後・・・彼女は果たして幸せに
なれたのか？
ジュリアが事実を明らかにすることは、今の家族にとって
果たして必要なのか？
現在と過去の場面の転換は1本目の『灼熱の魂』と比べると
万人受けできる観やすさがありました。
生きたい！でも私は幸せになってはいけないの。だって弟の
命を奪ってしまったから・・・
そんなサラを見守る大人たちの優しい目が切ない。
あなたは生きていいんだよっと伝えている。
ずっと、ここで幸せになってもいいんだよっと伝えている。
大人たちの勝手が負わなくてもいい傷を負わせてしまって
ごめんなさいねっと。。。
そしてジュリアはお腹の中の子供のことに想いを馳せる。
この子は、生きていいんだよ・・・
ラストシーンで目頭が熱くなります。
サラ、今度は幸せになろうね。。。
うたた寝指数は0
評価は◎
浜松シネマイーラでもう一度観られるチャンス♪
日程は未定だけど2012年春先に（笑）
ってことでシネマイーラの会員になりました。
年会費10000円で8本無料＋招待券1枚＋その後は
いつでも1000円になるという特典。  

宿題一本目は銀座で『灼熱の魂』です。
『フライトナイト』を3Dで前日鑑賞したら
うまい具合に☆が6ポイント貯まりました♪
おかげさまでの無料鑑賞です。
友人から、かなり重い内容と前情報は入っていましたが
果たしてどう重いのかは謎のまま(笑)
ネタバレなしでとにかく観てねっとの指令です。

二卵性の双子の姉弟は、母親の死後、彼女の雇い主から
彼女の遺言を聴くのだが、その内容は普通では
考えられないものだった。
まずは、二人の父親と兄を探して手紙を渡してから
ではなければ、普通の葬儀をするなと言う、、、
母の最後の願いを叶えないと、何も事を進めることが
できないということで、しかたなく父親と兄の消息を
たどり始めた双子の前に明らかになった事実は、
衝撃的な母の生きざまと彼女が愛する家族の複雑な
絆だった。

双子の生きる現代と、母の生きた過去が交互に描かれ
ています。
身分違いの恋の結果、子供と引き離され、内乱に巻き
込まれ、挙げ句の果てに暗殺者となった女性ナハル。
これでもかと言うほど過酷な運命を体験してきたことを
母の軌跡を追って知った双子。
宗教間の確執で叶わぬ恋。
それでも相手を好きになり、子供を産み引き離され
静かな平安よりも、ままならない世の中を変える道を
選び、自ら修羅の道を選択した女性。
自分たちの出生に秘められていた真実。
１＋１＝１
すべて棺桶の中に持っていこうとしていた過去の中で
ナワル自身もつい最近知り得た真実。
運命の皮肉としかいいようがない。
でも”愛している”のは間違いない・・・
この重い真実を受け入れる遺された人々は、これから
どう受止め生きていくことができるのか心がヒリヒリと
痛くなります。
ポイントは踵の３つの点の刺青、覚えていてくださいね。
浜松地区ではシネマイーラで3月公開です。
まずは、観て！っとお話したい作品。
うたた寝指数は15分。（だって砂漠とかね、、、眠く
なるのよね、、、）
評価は◎
  

コリン・ファレルがヴァンパイア映画のリメイクに
出演する・・・
しかも『フライトナイト』ですって？
あぁ、これは観るしかないと思った情報取得日。
だって『フライトナイト』大好きなんだもの♪
ベースは同じ・・・

ベガスのある小さな町で人々がいなくなっていく。
それが隣に引っ越してきたジュリーという男のせいだと
気づいてしまったチャーリー。
ジュリーが実はヴァンパイアであることをチャーリーに
教えた友達のエドも、ヴァンパイアの犠牲に、、、
母とガールフレンドのエイミーを守るため、チャーリーは
TVで有名なヴァンパイアキラーのピーター・ヴィンセント
を頼るが・・・
果たしてチャーリーはヴァンパイアを倒すことができるのか？

ほんとは2Dで観たかったんだけど諸事情で3D鑑賞。
血が飛んだりするのと、エンドロールの映像は3Dで結構
楽しかったりしましたけど。
んーーー2Dでも十分楽しめると思います。
リメイクは、結構現代的なのでキャラ設定も微妙に変更。
現代風味は結構美形なキャスティングの印象。
だってピーター・ヴィンセントも若いし。
前半よりも、ジュリーが正体を現すあたりからのほうが
俄然テンポも上がるし面白いです。
コリンのヴァンパイアは結構力技でくる肉体派な印象。
やることも結構体育会系で耽美的な色は押さえ目です。
エイミーを誘惑するあたりが一番エロっぽいくらいかな。
友人のエドとの不本意な対決シーンが、ちょっと切ない。
チャーリー演じるのはアントン・イェルチン。
さえない君なのにクライマックスはかなりカッコイイ(笑)
エイミー演じたのはケイト・ウィンスレットに印象が近い
イモージェン・プーツ。
かなり濃いイメージのコリンは化物化する指数も高いので
ちょっとオーラ薄めかも(笑)
うたた寝指数は前半で30分
評価は○  

普通なら、まずは手に取らない。
だって、中高生向きのライトノベルっていうジャンル
なんですもの。




表紙もこんな感じ。
でもね、実はライトノベルってあなどれない。
意外にも、猫でもはまる作品があるもので(笑)
まぁ有川浩も小野不由美もこういう感じの作品
書いてるものね。
ストーリーとか人物描写とかしっかりしてて
だから読み進めていくうちに頭の中でキャラクターが
勝手に動き始めちゃうのよね(笑)
そんな感じになってくると、読み進めるのも早くて
ついつい夢中で最後までいけちゃうものなのです。
石原宙さんは、たまたま年末に、某忘年会でご一緒
させていただき、この作品と猫が巡り合ったのです。
縁とは不思議なものですね(笑)

舞台は廃墟の遊園地を流用してつくられた不思議な高校。
そしてグレートチェア制度という評価システムで生徒の
序列が決まる。
トップのファーストチェアに就いているのは現生徒会長
の眉目秀麗学術優秀で喰えない美女。
そして主人公はセカンドチェアの高校一年生の少年。
喰えないトップから、いつかその地位を奪うことを狙って
いるものの、対峙するとなぜか頭が上がらない。
そんなトップから強引に与えられたミッション。
学園一落ちこぼれの”お掃除部”が探しているものの正体
を、調査せよ。
期限は十年祭が始まるまでの1週間。
お掃除部の探しもの＝少年の探しものの可能性を示唆され
少年は嫌々ながらもお掃除部の潜入調査を始める。

とっかかりは、なんだこれ？っと思って読みはじめたものの
喰えない美女と少年の対峙から始まる1章で、キャラが頭の
中で勝手に動き始めちゃって。
文章自体も口語体で、簡潔。
読み進めていくのにひっかかりがない(笑)
それ以外に登場する人物も、かなり特徴的なので色分け
しやすい。
これ、結構映画なんか観てても重要なのよね。
2月には続編が出る予定とか。
楽しみに待っていようと思います。
ちなみに、一番キャラ的にはまるのは主人公の英知と
しゃべる鳥のオキナ(笑)
掛け合いが最高に楽しいわ♪

  

タイトルどおり大晦日から年始にかけて観れば
気持ちが盛り上がることは間違いない作品です。
ゲイリー・マーシャル監督が描く8組16人の大晦日。
出演者は豪華で、ミシェル・ファイファーとザック・
エフロンのローマの休日アラフォー女性版。
キャサリン・ハイグルとボン・ジョヴィの別れても
好きな人・・・でも実は相思相愛。
アビゲイル・ブレスリンの15歳の初めてのキスは
ニューイヤーズ・イブで大作戦。
アシェトン・カッチャーとリー・ミシェルの
エレベーターで恋に落ちて。
ヒラリー・スワンクとロバート・デニーロの
今年のニューイヤーズボールは成功するのか？
永遠の想い出になりえるのか。
ジェシカ・ビールの大晦日の赤ちゃん出産大レース。
サラ・ジェシカ・パーカーのやっぱりSATC(笑)
ま、そんな感じでひとつひとつのエピソードを
軽いノリで楽しんでください。
あ、そういえばゲイリー・マーシャル作品でお馴染み
ヘクター・エリゾンド扮するコミンスキーさんが
密かにヒット(爆)
お祭り作品はエンドロールもサービス満点です。
うたた寝指数は0
評価は○  

2011年の劇場鑑賞系は124本
洋画は73本（うたた寝37本）
日本映画は51本（うたた寝12本）
まぁ、去年は入院したり、おうちを建てたりいろいろ
あったのでいつもよりペースダウン（これでも）
毎度おなじみ好きですか?寝ましたか?うたた寝大賞発表
で～～～す。


◆日本映画猫的ベスト(順不同)
最後の忠臣蔵
冷たい熱帯魚
阪急電車
少女たちの羅針盤
八日目の蝉
大鹿村騒動記
エンディングノート
高校デビュー
行け！男子高校演劇部
一命
次点　 アンフェア the answer

◆外国映画猫的ベスト(順不同)
127時間
ミッション：インポッシブル　ゴースト・プロトコル
５０/５０フィフティフィフティ
インシディアス
ファイナル・デッドブリッジ3D吹替
ピラニア3D
未来を生きる君たちへ
悪魔を見た
塔の上のラプンツェル
マネーボール
次点　 ハーモニー心をつなぐ歌　
イリュージョニスト
ワイルド・スピード MEGA MAX
　　　　　※追加　ムカデ人間

◆うたた寝大賞
ツリー・オブ・ライフ 90分
カウボーイ＆エイリアン 40分
シャンハイ 30分
　※よく寝たし、内容的にどうでもよくなっちゃったし(爆)
　　でも気持ちよく寝られた（え？）のはツリー・オブ・ライフ
　　この監督のα波指数の高いことといったらね。

◆寝てたけど結果的には面白かったで賞/うたた寝指数40分以上
ザ・タウン
ミケランジェロの陰謀
ミッション：８ミニッツ
アンダーグラウンド　デジタルリマスター
　※半分近く寝ていても、面白いものは面白いのよ♪
　　後半でツボにはまる作品も結構あるものなのです。
　　え？それで辻褄が合うのか？
　　なんとなく睡眠学習してるのかも(爆)

◆寝たうちには入らないで賞/うたた寝指数15分～30分
キック・アス
RED
トゥルー・グリッド
この愛のために撃て
　※まぁ、これくらい寝るのはよくある話で(笑)
　　普通の人なら寝なくても楽しく鑑賞できるかと。

◆歌って踊って楽しんだで賞
バーレスク
劇場版マクロスF 恋離飛翼～サヨナラノツバサ～
ゲキ×シネ　薔薇とサムライ
ゲキ×シネ　五右衛門ロック
glee グリー ザ・コンサート 3Dムービー
ハッピーフィート2踊るペンギンレスキュー隊
　※やっぱり音楽とダンス！パフォーマンスは最高でした。

2012年も楽しい映画にいっぱい出会いたいものです。
今年もいっぱい、うたた寝するぞ～～！
（何か間違ってます？(笑)  

あけましておめでとうございます。
2012年の元日を迎えました。
去年はいろいろ変化の年になりました。
今年のテーマは頑張りすぎない(笑)で行こうかな。
本年もよろしくお願いします。