黒猫のうたた寝

  

主人公は、孤独な青年・・・この世で生きる意味
なんてもう何もないから・・・
っと自殺を図ってみたものの失敗に終わる。
そしたら・・・なんとおまけがついてきた＾＾；
目の前にゴースト４体・・・
変な七三分けの煙草好きのおっさん、
エロいアロハシャツ姿のじいさん、
しくしく泣き続けるおばさん、
食い意地のはった男の子。
僕だけに見える４人の幽霊にまとわりつかれ
僕は無事に自殺を遂げることができるのか？
・・・っと始まる物語。
冒頭の青年のしょぼさに、やっぱりコメディって
思いながら観始める。
４人の幽霊との出会いと、彼らが見えない他人
と接触しているときの絶妙な視点の切り替え
思わずクスクス笑ってしまいます。
そして幽霊が憑依して微妙に性格が変化する
僕のしぐさや表情が・・・うますぎ（笑）
前半は、そのおかしさにひっぱられて楽しく
観て行けます。
想いを残した幽霊たちの望むことを叶えれば
彼らから解放されるからと思うのはまぁ当たり前。
それぞれの想いを叶えるために体を貸す。
それにしても、なんでこのデコボコな組合せの
幽霊に取りつかれちゃったのかっていうのが
最大の謎なんだけど、それが全てはっきりわかる
そのとき、この作品の面白さをものすごく感じ
てしまいます。
笑って笑って笑って・・・最後のどんでん返しの
気持ち良さ。
後からわかる伏線が、ほんとに絶妙に盛り
込まれていたんだなぁ～っということが、こんなに
楽しく思えたのは久しぶりです。
うたた寝指数は0
評価は◎
劇場で観ることができて幸せ♪  

ベッソン印の作品は、観てる間は面白いけど
劇場出ると忘れる系。
今回は舞台が宇宙の刑務所。
大統領の娘は人道主義者で、たまたま刑務所の
視察に来ていて、囚人たちが刑務所を占拠しちゃった
現場に遭遇し人質になっちゃったので、そんな彼女を
助けにいくことになっちゃったのは、ちょっとはみ出し
キャラで無実の罪で収監されるところのCIA局員だった
という筋立てです。
物語的には、今までもありそうなストーリー。
ただ、舞台が近未来になっただけ。
ガイ・ピアーズがはめられたCIA局員スノーの役。
相変わらず、滑舌悪そうなしゃべり方だけど、セリフが
簡単なので気にならない（笑）
それにしても、バカがバカをやって、刑務所占拠が
発生したのも、いうこと聞かなかったバカのせい。
あーーーーほんっと、みんなーー；しょうもない。。。
っと、思っちゃうと身も蓋もなくなっちゃうから気にしない
ように観てれば、それなりな作品でした。
ちょっと、面白かったのは、冒頭のスノーのカーチェイス
映像が、なんか漫画チックなアレンジです。
そして、仲間の最後の言葉は・・・要チェック♪
さぁ、どこに繋がるんだ？！っと謎解きはメインの後で
ってデザート時間まで待つんですけどね。
うたた寝指数は0
評価は〇  

リンカーンが実はヴァンパイアハンターだったという
物語は、ネタ的には面白そうだな～っと思ったけど
あんまり評判としてはいまひとつ・・・
理由は、猫的にはビジュアルでした（爆）
幼いリンカーン少年は◎
青年になったら・・・んんん？！って思って、壮年に
なったら・・・まぁ、しかたなかったのね、、、っという
結果に落ち着いたのです。
だって、あまりにも有名人・・・顔立ちだってしっかり
画像が残ってるもんね。
そこから連想しても・・・どうもこのビジュアルは
あきらめるしかないと（ぉぃ）
それにしても、発想的には、黒人が奴隷として送り
こまれてきた理由が、ヴァンパイアの餌としてだった
というのが面白いし、それが南北戦争に絡んでいて
実は南軍にヴァンパイアがいたなんていうのは
とっても素敵なんですが、結構描き方があっさりな
感じで、観ている間に心が躍らないのが残念な次第
なのです。
ヴァンパイアハンターとして斧の技術を磨いたシーン
は、ちょっとよかったんだけど、やっぱりビジュアル的に
斧という武器にも心躍らないのよね（爆）
どちらかといえば、女性対決のほうがよかったなんて
思った最後なのでした。
うたた寝指数は15分くらい飛びました。
評価は〇  

ドラマで観てたけど、え？これも映画になっちゃうの？
ってことで、なんとなく期待値低め・・・でも予告を
観たら、結構面白そうな感じ・・・
安田成美も好きだしな～～っと思って公開日。
なぜか、初日初回で観ちゃいました（しかもタダ）。
その後、しっかりお仕事になりましたが、この日は
充実した日になったなぁ～～（笑）

草彅くんの極道ぶり・・・カッコいい！
弱きを助け強きをくじく任侠道を究めたいと思い
義理と人情に篤い強面だけど、ふと優しい眼差し
になるときがある・・・
彦一というキャラクターが、草彅くんとうまくマッチして
しかも、今回のベースになる高齢化の問題が今の
時代に合っているから、引き込まれる。
身近な問題の解決策、理想の形を意識させ世間に
問題提議している上に、エンタメですよ。
なんか、この彦一、あちこち旅して、その町の世直し
して、また風のように去っていく・・・
ある意味、任侠映画や西部劇の一匹狼のヒーロー
みたいです。
ハスミンと別の意味でシリーズ化希望かも（笑）
うたた寝指数は0
評価は・・・◎
  

伊藤英明がいい人転じて極悪人・・・ってことで
結構話題性あり。ついでに最近はAKBの大島
優子の話題で注目度アップしてるかな？
『悪の教典』観に行ったのは、その話題が出る
前なのですが。

天使のような容貌だけど、その実態はサイコパス
蓮実 聖司32歳。
自分の都合が悪くなると、邪魔な存在は排除すれば
いいと思っている。
そんな人間が・・・高校教師＾＾；
自分の理想の実現の為には、手段は問わず。
証拠隠滅で、クラス全員殺しちゃえっていう、、、
まぁ、思い切り躊躇なくバッサリ散弾銃撃ちまくり
楽しそうに大掃除をしてる風味。
マック・ザ・ナイフっていう曲と詩がポップなテイスト
元々は三文オペラから・・・だそうです。
殺人事件がありました。あいつがその近くにいた
らしい。
火事現場の野次馬の中にも、あいつはいた。
”あいつ”が実は犯人なんじゃないかな～～って
暗示しているような歌詞（笑）
カラスの使い方といい、散弾銃を構えた蓮実の
瞳の光のなさの酷薄さといい、描き方の感覚が
好きだなぁ～～。
ハスミンの活躍・・・ To be continued
次回の登場・・・密かに期待しています（爆）
うたた寝指数は0
好き指数◎（でもたぶん、人それぞれ（笑）　
  

湊かなえ原作の作品の映画化で、吉永小百合主演。
TOHOシネマズディのタイミングで観に行ったら・・・
やっぱりほぼ満席＾＾；；；
教え子が殺人事件を起こして指名手配されている。
それを知ったはるは、教え子たちに会いに彼女の
故郷に帰省する。
彼が殺人を犯すなんて信じられないはるは、かつての
教え子たちを順番に訪ねていく。
彼らが語る、あの頃の思い出・・・それははるの封印した
過去を開く旅でもあった。

さまざまな関係者の口から判明していく事実を知ることで
事件が起こった背景が浮き出される展開は、これまでの
湊かなえ作品に共通した流れと同じ。
北の国で静かに語られていく淡々としたことの表と裏。
心の底にしまいこんだいろいろな想いが、今だからと
表に出て、わかりあってもう一度繋がっていく。
木村大作の映像が染みて、クライマックスでは思わず涙腺
緩んできます。
うたた寝指数は0
評価は◎
吉永小百合の年齢を意識すると・・・
やっぱり女優って凄い。
ちょっとダークな２４じゃなくて、12の瞳（笑）
  

井筒監督の作品・・・実は観終わってから気づいた
のです。
そういえば、そうかと思った。

大学時代の友人、北川からの誘いを受けて金塊強奪
計画をたて、仲間を誘い実行の日を迎えた幸田。
仲間に加えたのは韓国人スパイのモモ
対象の銀行のシステムエンジニアの野田
元対象銀行のエレベーター技師の爺ちゃん
北川の弟・春樹
果たしてこの計画の行方は？

幸田の生い立ちはちょっと複雑なんだなっていう
イメージ映像がありましたが、宗教的なことで親子が
生き別れ、子供的には裏切られた感があったのでは
と感じられます。
彼の何か一匹狼的なところは、こういうところから
ということは一応刷り込まれます。
結構計画実行に至るまで、仲間の抱えるゴタゴタに
巻き込まれるエピソードも盛り込まれていたようで
ええ、客観的にこんなこと言ってるのは寝ちゃった
からなんですけど＾＾；；；
もうちょっとテンポがいいかと誤解してたせいも
あるし、睡眠不足もレイトショーだったから寝る要因
になっちゃったかなぁ。
ヤクザと韓国のスパイ絡みと混じっていて、誰がどう
なんだか、なぜ狙われたのかは記憶に残っていませんが
とりあえず計画実行直前からラストまでは結構面白く
観ていられましたから、終わりよければすべてよしって
ことで（ぉぃ）
ちなみに爺ちゃんの正体・・・途中で予測がついた人って
原作読んでなくってもって方で、どれくらいいらっしゃるの
でしょうか？
東方神起のチャンミン・・・すみません、今日に至って
やっと認識（区別）できたようです（爆）
うたた寝指数は30分
評価は〇

  

韓国映画で、友人たちから、これは凄い作品
と前情報を貰っていたので楽しみにしていた
作品です。
ベースは実話・・・韓国の聴覚障害者の学校で
起こっていた職員による生徒への性的虐待。
そのことを告発したのは、赴任してきた新任の
教師と被害者である生徒たち。
圧倒的権力の下、護られるべき弱者が護られず
罪を犯した強者が、罰せられない理不尽さに
憤りを感じながら、それがいつかひっくり返ること
を願いながらストーリーは淡々と進みます。
この町の特徴といえば、霧ですかね・・・という
その言葉が・・・真実はすべて霧の中だという実態
を象徴しているかのようでした。
事件を元に原作が出て、それを読んだコン・ユと
いう俳優が映画化を熱望し実現させたことで
加害者は改めて罰せられることに至ったそうです。
2000年から2005年に起こった事件は2011年に
韓国で公開されたこの作品から派生した民衆の
団結した大きな力で、やっと霧の中から明るみ
に出たことになります。
正しいことが正しいとされないことを、よしとして
しまっていたこと・・・ほんとはもっと隠されている
のでしょうね。
後味は悪い・・・でも、真実を知らなかったことの
ほうが、もっと苦々しい。
うたた寝指数は0
評価は◎
社会派の韓国映画は、あなどれません。  

たった500人の軍勢で豊臣軍2万の兵に立ち向かう
こういう筋立てが嫌いな人はいないだろうな（笑）
だって、あきらかに人数的に多勢に無勢なのに
敢えて戦いを挑むという無茶ぶりなのにねーー
勝っちゃうんだ、これが。
しかも、権力ではなく人望でというのが、ちょうど今
日本人が望んでいるものじゃないのかな？

武士としては、弱い奴・・・でも、領民からは”のぼう様”
と呼ばれ、慕われている不思議な男。
一方豊臣方の石田三成・・・秀吉の命で軍功を挙げる
為にのぼう様の忍城を落とそうとやってくる。
ただし、不戦勝は本意ではないと、のぼう様を無意識
に挑発しそうな使者を送り込む。
そして始まる三成軍vsのぼう様軍
果たして、その結末は？

すべて全部がハッピーエンドじゃないけれど、これは
これでありなんだろうな。
物語も、合戦の描き方も面白く、ちょっと長いかとも
思ったけど寝てませんから（笑）
野村萬斎演じる長親（のぼう）が、はまってます。
あの水上の田楽シーンも彼ならでは。
そして、忍城の面々も上手いはめ込み方です。
権力だけが全てではないこと・・・人を動かすのは
人の力・・・その人が、どれだけの人に協力してもらう
ことができるのかということ。
笑うことが与える力、過去の物語の後の現代が映される
エンディング。
いい波紋がどんどん広がっていけばいいのになっと
思って観終わります。
うたた寝指数は0
評価は◎  

懐かしいなぁ～っと思った。でもやっぱり作る人が違えば
描き方も千差万別。
サイボーグ００９は大好きで読んでいたマンガでした。
改造人間という設定で石ノ森章太郎が作り出した9人の
キャラクター。
世界各国のさまざまな人種の集まりの００ナンバー
サイボーグが世界を救うって凄いと思いますし。
そして人種間の微妙な確執が、今回ちょっとクローズ
アップされていました。
一番の確執がジェットとジョー・・・まぁひっかかってるのは
ジェットのほうだけどっていうのが＾＾；なんともね。
あとは、もともと恋人設定のジョーとフランソワーズの
リアルな描き方とか、大人になったなぁ～～
っという感覚もある（笑）
サイボーグの能力の見せ方も凄いなぁ～～という感じ。
でも、ちょうど午後のランチの後で眠くなる時間と3D
マジックが合体してうたた寝指数が20分
2Dでリベンジしたい気持ちもあるけど、どうしようかな？
サイボーグとしての記憶がないジョーをまったく観ていない
という状況は、ちょっと勿体なさ過ぎなのかも（爆）
  

なにかとってもスカっとしたくて選択したのがこれ！
何も考えなくってもいいんだろうな～とか思って
後は何も残らないんだろうな～っとも思って鑑賞。
思った通り、観てる間のこれでもかというほどの
ドンパチシーンで、溜まっていたストレスはスッキリ
しちゃいましたよ。
で、ストーリーはっていうと＾＾；仲間を理不尽に殺され
ちゃったら、そりゃ、勿論仇討でしょう・・・容赦なく。
っていうものです。
途中退場の青年ビリーザキッドがかっこいいと思ったら
クリス・ヘムズワースの弟くんでした（笑）
往年のアクションスターのスタローン、ウィリス、シュワ
ルツネッガーの御大たちのアクションとセリフは思わず
にんまりしちゃうような懐かしいものでした。
坊主のステイサムの坊さんアクションは芸術的（笑）
ジェット・リーは結果的にこれだけ？って思うけど、ここ
まで集まったアクションスターのそれぞれの見せ場は
しっかりポイント掴んでいるので、これでいいかなって
思います。
うたた寝指数は０
評価は◎
ちなみに、1作目よりこっちのほうが好きだな。

  

先日、磐田のお蔵カフェZAPPAでライブを観たときに
ときどき顔を合わせる通称小田っちからの情報で
ご当地浜松で製作されたミュージカル総合エンター
テイントメントムービー『プレイヤーズ！！』観ました。
浜松の市制100周年『100夢プロジェクト』採択事業として
製作された作品でした。
ご当地映画で、メジャーな俳優は出演してなくて地元の
ミュージシャンやお笑い芸人・・・ごめんなさい、知らない
人ばかりなんだわ＾＾；
ってことで出演したという小田っちの紹介でノリで観に
行ってきたのですが。
結論・・・面白い！！！！！！！
期待値も何も実はなかったし、K-MIXでフューチャー
されたアーティストの川口直久さんも知らなかったし。
とはいえ、冒頭に登場する旅行者の二人と駅前での路上
ライブは・・・たぶんリアルで足が止まります。
地元でがんばろうと思う人
外に出てがんばろうと思う人
地元に帰ってきて、改めてがんばろうと思う人
どこにいても、諦めないでいればそこにハッピーがある
もんなんだよーーって思えます。
まぁ、ご当地映画だから、知っている場所が出てくるので
テンション上がるのもあったかも（笑）
有楽街でのダンスパフォーマンスはがんばってるなーーー
高架下でのダンサーがソロで踊っているシーンも好き。
元気とハッピーがもらえる作品でした。
11月9日までシネマイーラで公開中。
夜1回20：00～上映です。
うたた寝指数は0
基本ミュージカルとダンスがあると寝ない傾向。
評価は◎
  

メル・ギブソンとジョディ・フォスターといえば
あぁ、『マーヴェリック』で共演してたなぁ～・・・
とはいえ、ほとんど覚えてない＾＾；けどタイトルだけ
把握してる自分が凄い(爆)
あっちはコメディだったけど、これは結構シリアスです。
『それでも、愛してる』はうつ病を発症した男と家族の
お話。
おもちゃ会社の２代目ウォルターは、妻や家族と充実
した日々を過ごしていたはずなのに、うつ病になる。
家族の気持ちがバラバラになりかけたとき、ウォルター
はビーバーのぬいぐるみと出会い、それがきっかけで
事態は好転するかに思えたが・・・

家族であっても、伝えられない気持ちがある。
相手との距離感が図れなくて、接するのが怖くなる。
虚勢を張って、カッコをつけてきたことに疲弊する。
ビーバーというフィルターを通すことで、いろいろな
問題が解決できたかに思えたけど、ちゃんと向き合う
ことから逃げている状況は変わらない。
問題は、きっと解決する・・・と教えられていても、実は
白黒つけることができずになってしまうこともある。
白でもなく、黒でもなくグレーなこともあることを許容
できないと辛いなぁ。
ただし、納得がいかなくて反発しているあなた自身を
ちゃんと見守ってくれている人がいる。
そのことがわかるまでが、長い道のりになるんでしょうね。
っと、なにか重ねて思うこともありましたよ。
うたた寝指数は20分（って寝てるし）
でも評価は◎に近い〇