黒猫のうたた寝

愛しているから、やさしい嘘が成立する。
ロバートは一人で暮らしている。
毎日規則正しい生活を送り、淡々と日々が過ぎていく。
家族はいない。孤独な毎日はいつまで続くのだろう？
朝起きても、しゃんとしない。鏡を見てため息をつく。
そんな彼の目の前に突然現れた向かいの家に住む女性。
メアリーと出会ってから、彼の世界は明るく彩られた。
彼女に逢うとドキドキする。一緒にいられるだけで
毎日が楽しくなってくる。手を繋ぐだけでうれしい気持ち
になる。まるで、はじめての恋のような気がする。
あなたにピッタリのプレゼントをみつけたのよ♪
その言葉に、今度のクリスマスにはプレゼントを交換
できる相手ができたことに気づく。
何を贈ったらいいのかわからず、職場の同僚に相談する。
そしてショッピングセンターを歩き回ってみつけた
彼女にピッタリのプレゼント。
彼女は喜んでくれるだろうか？
そしてクリスマス当日…今年はまるで家族で過ごすような
そんな日に…

予告で彼と彼女の状況が、どんなものなのかわかって
いました。
でも、マーティン・ランドーとエレン・バースティンの
演じる二人の関係は、いつか自分の身近に起こりえる状況
かもしれない。
やさしい嘘の数々を、垣間見て感情移入してしまう。
君といると安心する。
まるで前から一緒にいたような気持ちだよ。
記憶はなくなってしまっても、心でそう感じられるような
家族でありたいなっと、しみじみ感じます。
それにしても凄いな、ここまでネタバレしてるのに、感動
できちゃうなんて。
監督はまだ24歳…これも凄い！
繰り返される朝の日課、寝ている間のロバートの頭の中を
観ているような映像が、記憶を失ってしまったけど何かが
残っていること象徴しています。
それを繰り返すことで、もしかしたら…との期待もして
しまうのです。
表現方法がうまいなぁっと感じることしきり。
うたた寝指数は0