黒猫のうたた寝

結局、夫婦であっても、恋人同士でも相手の本当の気持ち
なんて、ちゃんとわかっているわけないじゃない？
推し量ることはできても、あくまでも自分の主観でそう
感じるだけだから。
一から十まで、気持ちはリンクしているなんてことは同じ
人物じゃないのだから全てわかるなんてあり得ないし（笑）
実際、そういう違和感抱きながらも、妥協して折り合って
歳を重ねて行くわけで、この作品の夫婦も同じ。

60歳の定年を間近にし、夫は苦労をかけてきた妻に慰労の
意も兼ねてのフルムーン旅行をプレゼントしようと思って
いた。
妻は、夫の定年を間近にし、やりたくてもできなかった仕事
に復帰しようと計画を立てていた。
夫は今更、仕事だなんて･･･彼女の仕事への想いを自分の
視点で否定し、彼女は理解を得られないことで離婚届を
彼に渡す。

ストーリー展開は起承転結がすごくわかりやすくて、ラストも
予測通りの終わり方。
ある意味安心して観られる作品です。
そして夫婦でも男女の視点は違うので、お互いに同じ事でも
違うように感じていたりすることを描いていて、思わず
そうなんだよねぇ～っと同感しちゃうシーンもあったりします。
クライマックスでは、それまで見えていなかったお互いの
仕事への姿勢を目の当たりにして、初めて一人の人間として
認めあうチャンスを描いています。
本当に嫌いじゃないから、認め合えれば話は早い（笑）
でもこのラストは三浦友和が演じていた夫からだからこそ
夢が広がって観ている方も顔が緩んじゃうんだよね。
うたた寝指数は0

ちなみに、試写会で余貴美子さんと監督さんとプロデューサー
さんの舞台挨拶が映画鑑賞後にあったのです。
女優さんて、やっぱり凄く綺麗です（笑）
余さんのトーク･･･結構爆笑もので面白かった♪ネタバレ含め。
ちょっとラッキーだった鑑賞でした。