黒猫のうたた寝

体調的にやばめだった土曜日よりも、多少元気になった今朝
夕方になれば、もうちょっと大丈夫だろうと・・・
本日のチョイスは『パフューム－ある人殺しの物語』

それは、あるひとりの天才調香師の一生を語った物語
究極の香りを求め続け、必要だから・・・と殺人を続け
ついには、その香りを手に入れたけれど・・・

ジョン・ハートが物語の語り部
ジャン＝バティスト・グルヌイユは下町の悪臭漂う市場で
産み捨てられそうになった赤ん坊だった。
彼が運よく助かったのは、その類まれなる臭覚の持ち主だったため
悪臭の描写が＾＾；；；ものすごかったので、犬並みな臭覚持ってれば
そりゃ、耐え切れないのもよくわかる気がしました。
最初が産み捨て未遂というどん底ですから
人生的には、這い上がって行きたいもの・・・
並外れた能力を持ってると、やっぱりちょっと変わり者ぽく
他人は感じてしまうもので・・・育児所の経営者は13歳になった彼を
なめし皮職人に売りつける。
外界に出たグルヌイユは、そこで初めて芳香に出会う・・・
でも、それは・・・はかなく一瞬だけで終わってしまう。
それが彼の分岐点になる。
あの、芳香をいつまでも身にまとって感じていたい。
そして、彼の香りを求める旅がはじまる・・・
でも、それが人の道を外れた行為であることを、彼は感じていない。。。

愛されることを知らずに生まれて、愛されずに育った男が
初めて体験した芳香は、それに包まれることで
彼自身はわかってないけど、心が求めていた愛の象徴
究極のそれは、つまりフェロモンだったのでしょうね。
人を惹きつけ、愛し愛される・・・自分にないものだったから
だからこそ、求め続けてしまったもの
でも、それがなければ、なにもない自分自身
最後の彼の行為は、彼にとっては最高の想いを遂げたことに
なるんでしょうか・・・
記憶の中から消されてしまった殺人事件
それは、求めたものがモノではなかったから・・・
このファンタジーは、虚しさが残ります、、、

とはいえ、うたた寝してしまった＾＾；猫なのです。
ダスティン・ホフマン編の真ん中がずぼっと抜け落ちてるかも＾＾；
落ち目の調香師にひきとられ、蒸留法で実験しまくって
そこで学ぶことがなくなってグラースへ旅立つんだけどって
要点わかってるけど（爆）そんだけなの、、、汗
アラン・リックマン編は寝てなかったのに＾＾；；；
なんでかなぁ～