黒猫のうたた寝

キム・ギドクの作品、一応劇場で観られるのなら
チェックしに行かなくちゃ～っと思いつつ。
『ブレス』観てきました。
ただね、観てきた友人の感想聞いた分には・・・
び、微妙かも？笑っちゃうかも？なんて
予測がありまして＾＾；；；；

ある一人の専業主婦。
かなり裕福な家庭・・・かわいい娘が一人
夫は・・・浮気をしているらしい。
微妙な空虚さを感じる繰り返される日常
ふと観たＴＶのニュースの死刑囚
なぜか印象に残り、衝動的に刑務所を訪ねる女
そして、彼の笑顔をみたくて何度も慰問を
繰り返す。
その慰問の様子を、監視カメラを通して見つめる
刑務所の責任者。
そして様子が変わった彼女をつけた夫も
カメラを通して死刑囚と彼女の逢瀬を観てしまう。

うーーん＾＾；；；はじめて、入りきれなかった、、、
しかも隣で観ていらっしゃった女性の方は
嗚咽してたにもかかわらず（爆）

慰問のときの彼女の演出の凝りようには
目が点になりましたが（予測通り(爆）
春夏秋と進むにつれて、なんとなく彼女は
死刑囚の彼の中に自分を投影していたのかな
などと思っていました。
秋の彼女は、完全に思い出に浸っていたように
思えるし。
ただ、生きているけど死んでいた心が
生き返ったのは確かな二人。
彼女の選択と、彼の結末がなんともいえないのですが
失うわけにはいかない、居て当たり前の妻を
取り戻した夫と、自分が一番愛しているということを
拒絶した男を独占するために最終手段を
とった囚人の若者・・・
愛の形はさまざまだけど、どれも当人にとっては
それがあるがままの姿なのかなと
あとから思いました。
死刑囚の彼は、ほとんど何もしゃべりませんが
目が印象的で、いろいろな気持ちを語っています。
渡辺謙に似ていますね(笑)

それにしても、実は一番目が点になったのは
キム・ギドク本人が刑務所の責任者として
カメラ越しに二人の男女をみつめていることで＾＾；
そこは、やっぱりズーム・・・だわなぁってとこで
しっかりそのようにカメラ操作してるとこ(爆）
面会室の春夏秋・・・以上に、実は受けてました(笑)

うたた寝指数は微妙に5分ほど
微妙に体調悪いせいもありましたが、、、汗