2012年01月25日

偉大なる、しゅららぼん【集英社】 著者:万城目学

大阪を舞台にした『プリンセス・トヨトミ』の次は琵琶湖が
舞台のしゅららぼん♪
それにしても、”ホルモー”だの”しゅららぼん”だのと、
この作者またまた面白い世界を作ってくれました。

琵琶湖の湖畔の石走にはお城がある。
そしてそこには絶対権力を持つ日出家があった。
湖西に住む涼介は、高校入学とともに、日出一族の一員
としてそのお城の居候になることに。
実は、彼には生まれながらに特殊な能力があり、日出家
の隆盛は一族の一部が手にしていたその能力があった
からこそ。
彼らは琵琶湖に選ばれた湖の民だったのだ。
本家の同級生になる淡十郎と通い始めた高校で、涼介は
一人の少年と出会う。
彼は日出家のライバル一族の出身の棗広海。
最悪の出会いをした二人は、この後とんでもないことが
起こることをまだ知らない。

テイストとしては、ホルモーにキャラ設定が似ている気も
します。
ってことで超能力を絡めた青春モノという分類になるの
かな。
一族のこと、能力のこと、望んでない力だから、深く知る
気もなかった涼介と、棗一族の最後の能力者になって
しまった広海では、根本的に芯の部分が違うので(笑)
当然人間ができているほうがモテるわけで、しかもイケメン
設定。
それにひきかえ、日出家のメンバーは強烈なキャラが
勢ぞろい。
淡十郎と、その姉清子・・・ビジュアルが具体的に浮かんで
しまいます(爆)
涼介は一応主人公だけど、この強烈なキャラの前に
ほんとに普通の平凡な高校生
(って一応能力もっているんですけどね)
まぁ、ちょっと因果応報なこともあるけど、誰かを助ける為
には誰かが犠牲を負うことになるわけで、運命の流れは
リセットして、ある小さな点がなかったことになったと
しても、大きな流れは微調整されて、元どおりになるもの
なのよね。
そして、それが・・・今回のきゅんとしたエンディング。
基本的に、やっぱりこの万城目ワールドの風呂敷の
広げ方は好きなんだなっと思った次第。


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Posted by にゃんこ at23:51
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