2011年09月13日

未来を生きる君たちへ☆独り言

第83回アカデミー賞、第68回ゴールデン・グローブ賞で
外国語映画賞をダブル受賞した話題作ということです。
センチュリーシネマで公開中。

アフリカの難民キャンプに赴任中の医師アントン。
その悲惨な状況に彼の心は痛み、疲弊している。
プライベートでは、妻と離婚の話が進みつつあることも
一つの要因になっているのかもしれない。
デンマークで暮らす彼の息子エリアスは学校でいじめに
遭い、転校生のクリスチャンに助けれられ友達になる。
クリスチャンは母を病気で亡くしたばかりで、表面的には
普通を装っているけど、父親に対して心を閉ざしている。
アントンが目にする暴力は、容赦なく弱者に襲いかかる。
妊婦のおなかを賭けごとの為に切り裂く非道な男たち。
エリアスに対するいじめという暴力も、ただ、国が違う
ということだけで彼に降りかかっていた。
理由なき暴力や憎しみに対して、対抗できるのは同じ力
しかありえないのか?

心がヒリヒリ痛くなってきました。
暴力や憎しみを糧にしている人間には、真摯な心は届く
ことがないのか。。。
哀しくて悲しくて、信頼していた人に裏切られたと心を
閉ざし、暴力に対抗できるのは、より大きな力しかない
と思い込んでしまった少年。
ただ、それが間違ったことだと気づくまでには、大きな
代償が、、、
パンドラの箱の奥にあったのは、希望・・・。
心の痛みの後に、癒される結末もあって緊張感が緩みます。

途中で時間軸が前後してるのかな?って思ってしまいそうに
なりました(笑)
うたた寝指数は0
かなり観応えある作品でした。


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Posted by にゃんこ at21:42
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この記事へのコメント
学校ではイジメという「争い」
彼が働くアフリカの難民キャンプでは部族間抗争の「争い」
起きている「事」は違うけれど
底で流れているモノは
 同じ「争い」
争いの解決も共通。
「目には目を 歯には歯を」 
売られたケンカは当然返す 
殺されたら徹底的にぶちのめして殺す。

大人の偽善は子供は見抜いている。
でも。大人だって迷って生きている「生身の人間」なのよね
Posted by q at 2011年09月22日 21:07
◆qさん
目には目を、歯には歯を・・・
確かにやり返すことで、お互いに認め合える場合もあるけど
そんなことはレアケース。

大人になればなるほど、素直に思っていることを
表現できなくなったりしてね。
まぁ、それは子供も同じか。。。
ぶつかることは、できれば避けたいと思うけど
ちゃんとぶつからないと、通じないままになってしまうのよね。
Posted by にゃんこ at 2011年09月24日 21:57
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なのに、映画語っちゃうとんでもない猫です。
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