パンズ・ラビリンス☆独り言
時代は1944年スペイン内戦の時代・・・
『パンズ・ラビリンス』観てきました。
注目してたのはアカデミー賞で撮影賞・美術賞
そしてメイクアップ賞を受賞している作品だったから
監督がギルレモ・デル・トロって誰だっけ?
調べてみると『ミミック』や『ヘル・ボーイ』の監督さん・・・
クリーチャーに関しては、なんかなるほどなって
思ったりして(笑)
内戦で仕立て屋だった父親を亡くし
母親の再婚相手は軍の大尉。
もうじき出産予定の母とオフェリアは大尉の駐在する地に
やってきた。
独善的な新しい父親になじめないオフェリア
ある晩、彼女のもとに駐在地に着く途中でみかけた
不思議な虫がやってくる。
虫は、妖精に姿を変え、彼女をラビリンスに案内する。
そこで彼女は不気味な牧神(パン)と出会った。
彼は彼女が地底の魔法の国の、行方不明になった
王女の生まれ変わりだと言う。
そして3つの試練をクリアすれば、魔法の国に戻れると・・・
彼女はその試練を受けることを決意する。
今直面している現実よりも・・・信じたかったから
優しい父は亡くなり、新しい父は自分の跡継ぎが
欲しかっただけなのでオフェリアのことも
実は・・・母のことも愛しているわけじゃない。
優しい母も、オフェリアの気持ちをわかってくれない。
少女は厳しい現実から空想の世界に逃避する。
『ローズ・イン・タイドランド』にもすこぉし通じるところがある
そんな気がしました。
でも、こちらのほうが哀しい(でもある意味幸せな)結末
独善的な大尉の強烈さは・・・人間よりも化け物じみてます。
彼自身もトラウマを持っているゆえの現在の性格なのでしょうが
ここまでにしてしまったのは、戦争という狂気があったから
なのでしょうか・・・
しかも、それは同国人同士の内戦で・・・
生き延びるために与えられる試練は、現実も空想の世界も
過酷さに差はないのですね。
選択肢が与えられたとき、選び方で変わる未来。
オフェリアの最後の選択と結果
彼女が屋敷で働くメルセデスに聞かせてもらった子守唄のハミングが
心にきゅんっと響いて切なさがつのります。
うたた寝指数は0
映像的にもストーリー的にも好み♪
よくチェックする
ノラネコさんのblogで『火垂るの墓』を例えに
出していましたが、納得しちゃいました。
関連記事