小雪がお母さん役・・・もうそういう年代になったのねっと
ちょっと感慨抱きながら、知人から試写会に誘っていただき
鑑賞。
笑って泣いて、一生懸命生きている昭和の炭坑町の物語。
小学生の守は、両親の離婚で母の故郷の炭坑町に引っ越
してきた。
いじめられたところを助けてくれた信一は通称信さんと
呼ばれる町では札付きの悪ガキだった。
親戚に引き取られ肩身の狭い毎日の中で、自分の力で
できるだけのことをしようとしてきた結果=悪ガキ評価だった
わけだけど、そんな肩肘張って我慢してきた信さんを
ふわっと包んでくれたのが、守の母美智代だった。
新しい町で守の友達になったのは、信一と彼の妹、それに
在日韓国人のいじめられっこヨンナム。
時は流れ、ずっと一緒だと思っていた人々は炭坑が廃れて
いく時流の中で、それぞれの道を進むべく別れの時が・・・
炭坑ものという情報から『青春の門』連想して、大竹しのぶが
出演してるのは、やっぱり炭坑ものなら彼女かなってこと
なのかしらっと妄想してましたが(笑)
それとは関係なく、やっぱり彼女は凄いっと思います。
信一を引き取った親戚の役ですが、しかたなく引き取った悪
ガキに手を焼いてきつく当たったりしていますけど、やっぱり
母ちゃんなんですよ・・・この女性。
信一との別れが決定的になったときに台所に立つその
背中・・・
表情が見えなくても体全体で哀しみを表現する見事さに感動
してしまいます。
小雪の演じる美智代は、どちらかといえば現代風な、何時
までも美しく若々しい母性と女性を感じさせる存在なので
好対照な関係をつくってました。
でもやっぱり中心となるのは子どもたち・・・
いろいろな現実を知って納得できないことに折り合いを
つけていって、大人になっていく。
うたた寝指数は0