キャタピラー☆独り言

にゃんこ

2010年08月18日 01:22

8月16日16:40から・・・月曜日なのに満席で2回見送り
って、まだお盆休みだったってことかと後から気づき
ましたけど『キャタピラー』鑑賞してきました。
第2次世界大戦の終戦までは、まだ少し時間がかかる
そんなことは、まだ知らない山間の村。
今日も出征する若者をエールで見送る村人たち。
そんな中、ひとりの傷病兵が帰還する。
軍功を挙げたが四肢を失った青年。軍神様と奉られるも
介護を受けなければ生きていけない。
無残な姿で帰還した夫を、最初は拒絶してしまう妻。
そんな彼に尽くすのがこの戦争時の妻の務め、妻の鑑で
あれと勝手なことを言い募る周囲の人々。
食べて寝て性欲の処理で妻を求め、また食べて寝てを
繰り返す物言わぬ夫。
やがて彼女は、そんな夫を菩薩のように受け入れる。
まぁ時には・・・彼を見せものにして鬱憤を晴らしても
いるわけだけど・・・
そんな生活は、戦争が続く限り永遠に続くように思えて
いたが、、、

四肢を失い、まるで芋虫のようになってしまった男の内面
記憶が飛んでしまっていて、結構都合の悪いことは忘れて
しまっているものなので当初は妻の奉仕を当たり前とし
傲慢にふるまっているものの、彼がこんな姿になってしまった
遠因には、戦場で弱者を辱めてきたことがあるようで・・・
弱者になってしまったことを自覚し、自らが辱めを受けている
ことに気づいた男は、そんな自分に耐えられず死を選ぶ。
というように受け止めました。
当時の出征風景や、村の女性たちが消防訓練などを真剣に
している姿や、繰り返される芋虫の夫と妻の生活を、これでもか
というくらいに見せつけられて、なんとなく気持ち悪さを感じます。
今の自分が正常範囲という認識の上での意識なんですが
疑いもせず、お国の為と唱って従い続ける姿が不気味です。
当時は、それが当たり前だったのでしょうが、、、
描き方が単調な分、あなたはどう感じますか?っと問題定義
されているような作品でした。
うたた寝指数は10分。
なんか途中で目をつぶって休憩したくなるのよね、、、

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