黒猫のうたた寝

原作読んで、映画化されることを知り公開を
楽しみにしていた作品です。
キャスティングで櫻井くんが一止、宮崎あおいが
ハルさんということで、なんとなくイメージは一致。
展開もほぼ、小説に沿って描かれています。
でもちょっと残念、古狐先生が登場しない。
古狸先生と合わせて、いいキャラなのになぁ～（笑）

病院で繰り返される毎日・・・地方の病院の激務の
現実。
ささくれそうな神経を癒してくれるのは、妻の榛名
と御嶽荘の住人たちとの交流。
果たしてこのままでいいのか？と迷いながら診療に
明け暮れる一止。
そんな彼の前に大学病院から見放された末期癌患者の
安曇雪乃がやってくる。
既に手の施しようはなく、見守ってあげることしか
できない患者。
何が正しいのかは一止にはわからない。
でも目の前の患者をほっておくことはできない。
医局に所属し、良い医者になることもひとつの道で
あることに間違いはないが･･･果たして一止の選択は？

夏目漱石を愛読し敬愛するがゆえに、妙に古めかしい
しゃべり方になる一止を、櫻井くんが好演しています。
派手なパフォーマンスはないのですが、静的な演技が
結果的によかったのではと思います。
でも、あのヘアスタイルは＾＾；ちょっとね、、、
パーマのかかった髪型は、時と場合によっておばさん
チックなのです。
まぁ、救急の当直でよれよれになって、こうなった
っという妙な説得力はあるような気がします（笑）
淡々と語られるある医師の日常･･･。
安曇さんのケースも、病院にいればよくある話なの
ではないでしょうか。
ほんの少しの、相手を思いやる優しさが心地よく感じ
られました。
うたた寝指数は0