黒猫のうたた寝

舞台は愛媛県。
和紙の町四国中央市。どこからでも大きな
製紙工場の煙突が見える。海もあって山もあり
自然に恵まれたところ。
でも不況が原因でさびれてしまった商店街。
そして伝統的な和紙の製造も不況の波に呑まれ
いいものを作っているのにもかかわらず廃れつつ
ある実情があった。

そんなこと意識して生活しているわけじゃなかった
けれど、ふと立ち止まったときに意識した現実。
大切なものが、気づかないうちになくなってしまう。
まだ、間に合う、あきらめちゃいけない。
そんなエールがすごく心地よい作品でした。
書道パフォーマンスって『とめはねっ！』の漫画原作の
ドラマがNHKで放送されたときに初めて知ったのですが
なかなか面白いですよね。
書道っていえば、正座して机に向かって無心にお手本
見ながら書いていくことしか思い浮かばないのに（笑）
こんな自由な表現の仕方もあったんだなぁっと
書道もアート、心のまま半紙に描く芸術なんだなぁっと
思い、目からうろこが落ちました。
書道甲子園のクライマックスは、涙腺決壊しました。
みんなの想いを連想し、エールを送る元部員の少女の
歌声…
あぁ、こんなシチュエーションは何度、目にしたことかと
思いつつも、この盛り上がり方についつい素直に感動
してしまうんですよね。

そうそう、父とちょっとした確執がある女子高生里子は
成海璃子ちゃんなんですが、キャラ的に『武士道シックス
ティーン』の香織に似たところがあります。
父に認めてほしいけど、素直になれずちょっと屈折した
ところなんてそっくりです（笑）
剣道観て、書道観て、次は実は競技かるたも観てみたい
『ちはやふる』が実写化されたら面白いかもと思うこの頃
まぁ、要するにあの青春のキラキラはもう味わえないから
こその想いなんですよね。
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