2009年04月18日

ブラックペアン1988 著者:海堂尊

ちょっとした海堂尊まつりが続いてます(笑)
若かりし頃の高階院長と東城大学医学部との
因縁のはじまりは・・・そういうことだったわけね。

研修医世良は、東城大学の外科に配属された。
1日目・・・世良は、食道癌手術の権威であり
外科教室の神のような佐伯教授に、目をつけられ
そのためか、帝華大学からきたばかりの講師の下に
つくことになってしまう。
その講師高階が、やがて東城大学の病院長になるとは
まだ、誰も想像もつかない。

研修医世良が語り手の物語は、これまでに登場してきた
海堂作品のさまざまな登場人物の若き日が描かれて
楽しいことこの上ありません。(笑)
しかも、猫田・花房・藤原看護師の若かりし頃・・・
もう、にまにましながら読み進めてしまいます。
表題のブラックペアンに、そういう意味があったのかと
医者の想いを強く感じました。
ミステリーではないけれど、研修医の七転八倒具合と
権力抗争の思惑と、そしてTVドラマのように楽に
読む進められる短編集形式で、サクサクっと読了。

基本的に『グレイズ・アナトミー』とか『救命病棟24時』
観ているようなお気楽さがあって、でもどれも語るべき
ところはきっちり押さえてあるのがいいのよね。
バチスタやジェネラル・ルージュにナイチンゲール
読んできた後で読むのが正解な感じです。





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Posted by にゃんこ at22:56
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ブラックペアン1988クチコミを見る

# 出版社: 講談社 (2007/9/21)
# ISBN-10: 4062142546

評価:80点

『チーム・バチスタの栄光』の20年前を書いた作品、らしい。
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